車中泊の寝袋の選び方 #2寝袋の素材の違い
寝袋=シュラフについて、知っておきたいことをご紹介します。
寝袋には、素材の違いがあるのを
ご存じでしょうか?
寝袋の素材には、ダウンと化学繊維が使われています。
それぞれの素材について、ご説明します。
1.ダウン
ダウンといっても、鳥の種類によって違いがあります。
一つは、ダックダウン(アヒル・Duck)もう一つは、グースダウン(ガチョウ・Goose)と呼ばれているものです。
ダウンは「羽」ではなく、水鳥の胸あたりに密生しているダウンボールのことを指します。
タンポポのように見える、互いに結合し重なった細い束になっています。
グースのほうがダックより大きい鳥なので、ダウンボールも大きくなります。
ダウンボールが大きいほど、暖かい空気を多く溜め込むことができるため、保温性が高くなります。
ちなみに、グースダウンのほうが、ダックダウンよりも高価になります。
2.化学繊維
寝袋の素材には、化学繊維のポリエステル繊維を使っているものがあります。
繊維の太さが異なるものを組み合わせ、繊維の間に断熱材となる空気層を蓄えることで、保温性を保っています。
参考例:モンベル寝袋 エクセロフト(R)の化学繊維
参考例:イスカ寝袋 マイクロライトの化学繊維
化学繊維は、繊維自体が吸水しないため、細菌やダニが発生しにくい素材です。
ですから、アレルギーを起こしにくい素材ともいえます。
ご家庭で、気兼ねなく洗濯が可能なので、いつでも清潔な状態を保つことができます。
3.ダウン・化学繊維
それぞれのメリット・デメリット
寝袋の素材 | メリット | デメリット |
ダウン |
•空気層が大きいので暖かい(化学繊維と比べて) •軽いから重さを感じない •小さい収納サイズ(化学繊維と比べて) |
•専用の洗剤が必要 |
化学繊維 |
•家庭で洗濯ができる •吸水しない •アレルギーを起こしにくい •値段が安い(ダウンと比べて) |
•ダウンと比べて重い •ダウンと比べて大きい収納サイズ |
ダウンは、結露などの水を吸ってしまうと、膨らまなくなるために、保温力が低下してしまします。
ですから、濡らしてしまうと、乾かす必要がでてきます。
化学繊維は、水を吸わないため、保温力の低下が少ないので、乾かすことができなくても、使い続けることができます。
車中泊では、窓にマルチシェードなどの結露対策を施しておけば、寝返りを打ったときに窓についた結露の水を、うっかり寝袋に吸わせてしまった、という心配もなくなります。
寝袋の素材は、ダウンと化学繊維の2種類がある、
ということを、寝袋の予備知識として、覚えておいてください。
次は、
寝袋の使用温度 について説明しますね。
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