車中泊に使うインバーター選びのポイント
車中泊で電気製品を使うならインバーターは欠かせない
インバーターとは、車に搭載されているバッテリーの直流電源(DC12V)を、家庭用電源の交流電源(AC100V)に変換する装置のことで、DC-ACインバーターとも呼ばれている
インバーターは、家庭で使っている電気製品を、車でも使えるようにできるスグレモノなので、ベテランになると大抵の人が使っている
それでは、どんなことに注意してインバーターを選ぶのか、ポイントを紹介しよう
正弦波(サイン波)と疑似正弦波と短形波を選ぶ
インバーターから出力される波形には、正弦波(サイン波)と疑似正弦波と短形波という3個の種類がある
正弦波(サイン波)は、家庭のコンセントとほぼ同一の波形を作りだし、あらゆる電気製品に使うことができる
ただし、値段が高い
疑似正弦波と短形波は、照明、電子レンジには問題なく使えるが、モーターを使っている電気製品は、回転数が落ちたり、電気毛布のようなマイコンを組んであるものは、コントローラーどおりに作動しないという弱点がある
こっちは、値段が安い
電気製品が動作しない、などのリスクを考えると、正弦波(サイン波)のインバーターを選んでおくと間違いがない
使う家電製品の消費電力で選ぶ
インバーターの容量は、対応消費電力が、100W~3000Wクラスまで、幅広く種類があり、ニーズに応じたタイプを選ぶ必要がある
使用する家電製品の消費電力で、インバーター対応消費電力の目安を決めよう
一覧を紹介しておく
家電製品 | インバーター対応消費電力・W |
---|---|
OA機器 | パソコン・ビデオカメラ・携帯電話など 定格消費電力(W)の1.3倍のインバーターを選ぶ |
AV機器 | テレビ・TVゲーム・電子楽器・カラオケなど 定格消費電力(W)の1.3倍のインバーターを選ぶ |
加熱調理家電 | 電子レンジ・オーブンレンジ・ホットプレートなど 定格消費電力(W)の1.5倍のインバーターを選ぶ |
コンプレッサー家電 | 冷蔵庫・エアコン・エアジャッキ・ポンプなど 起動電流が大きいので、 定格消費電力(W)の3倍のインバーターを選ぶ |
モーター家電 | 扇風機・掃除機・ジューサー・シェーバーなど 定格消費電力(W)の1.4倍のインバーターを選ぶ |
電動工具 | ドリル・研磨機・芝刈り機など 定格消費電力(W)の1.5倍のインバーターを選ぶ |
電熱家電 | ドライヤー・炊飯器・電熱器・電気ヒーターなど 定格消費電力(W)の1.3倍のインバーターを選ぶ |
照明機器 | 白熱灯・蛍光灯・ハロゲンランプなど 定格消費電力(W)の1.3倍のインバーターを選ぶ |
インバーターの対応消費電力を選ぶ例として、どのように選定するのかを、ご紹介する
まずは、使いたい家電製品の消費電力の合計を計算する
車中泊で、使いたいという家電製品の人気が高いのは、ドライヤーと電子レンジ
これを例に、計算してみよう
ドライヤーは、600~1200W
電子レンジ 700W
1200W+700W=1900W
実際には、インバーターで交流電源に変換する際に、20%程度のロスが生じる
これも計算に入れると
1900W÷0.8=2375W
となるので、3000Wクラスを用意しておけば、間違いがない
ただし値段が高いのが難点
ドライヤーと電子レンジは、絶対に同時に使わないというのなら、
1200W÷0.8=1500W
となるので、1500Wクラスを選ぶとよい
3000Wクラスよりは、値段が下がるので、手を出しやすい
予算に余裕があるのなら、余裕をもった定格出力の大きいタイプを選んでおいたほうが、後々便利である
インバーターは、専門店で揃えるほうが安心
インバーターを買い求めるなら、こういった専門店が相談に乗ってくれるし、安心感がある
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